お客様のお電話から「二年目に自分で出したら、入らなくなった。」というご連絡があり、兜よりも鎧の方が入りにくいようです。今回は兜編と鎧編に分けてポイントをふまえて説明することにします。(お櫃付きの鎧、兜に限ります。)
まずお櫃のフタを取って、兜の鍬形を左右外し、お櫃の一番下に置きます。一番下に入れるのは鍬形を反らしたり、曲げないようにするためです。
その後は、袱紗や芯木を収納します。 (稀に伊達政宗のような長い前立はお櫃の外に収納する場合があります。) |
今回は兜に龍(龍頭)の付いてないタイプですが、兜の本体は、備えつけの布で包んで収納して下さい
龍頭付の兜は前の段階で入れて置いて下さいね。 と言っても、わかりづらいので図解で説明しますね! |
一番下が『鍬形』と言って兜の正面に付ける部品です。袱紗は芯木を隠す布。立札は作者札とも言い、平べったいので下の方で。芯木は分解できるタイプとできないタイプがあります。そしてクッション素材のものを入れて(点線)、最後に兜本体となります。
兜よりも鎧の方が部品も多いので、並べてから作業に入ると良いと思います。
胴部分なんか、腕も全部くっついてますから見た目より、カンタンですからね。 |
鎧のポイントですが部品を全部、お櫃の中に入れるわけではありません。
段ボール箱の底の方に小箱があるので、龍頭、面頬(口とひげがある部品)作札、毛沓(毛のある靴)などを入れて下さい。
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写真の左の胴ですが真ん中に芯木という部分が見えますよね?
ここが鎧のしまうポイントです。胴を持ち上げ底の部分にボルトやナットが付いてない芯木タイプなら、鎧に付けたままで、お櫃に収納です。分解できるものは、廻してバラしましょう! |
ここでお櫃の入れていきますが、大きい部品から順に収納していきます。 胴、兜、佩楯(足のももにあたる部品)臑当(足のすねの部分)の順に。
兜の入れる向きが大事です。 |
実際は紙や布に包んで入れて下さいね。 (左の写真はわかりやすいように部品を裸で収納しています)
保存剤を入れる場合は人形専用で樟脳などは入れないで下さい。(金属には直接、触れずにお願いします) |
いかがでしたでしょうか?きちんと入りましたか?順序よくが基本です。
これからもお役立ちページを増やしていく予定なので末長いおつきあい、よろしくお願いします。