花イメージ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まずは『矢筈』(やはず)を掛軸の横に用意しておきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お手入れセット

防虫香と薄葉紙のセット

 

 

掛軸のしまい方

若い人によく聞きますけど、『破ってしまいそうで触れない。』とか『一年中掛けているから下ろした事はない』などよく聞く話です。私もこの仕事をするまでは触った事もありませんでした。

 

ここは一つ、この機会に掛軸のしまい方を覚えてみませんか?超簡単ですから。

まずは巻いてみましょう。(太巻仕様の場合)

太巻きの掛軸の場合は桐でできた芯を軸先にカチャっとセットしてから巻きます。

 

太巻きではない場合は、掛軸の一番下の軸先(左右に付いている茶色の部分)を持って手前側にくるくる巻いていきましょう。

 

右か左どっちかを見て巻くと真っすぐに巻けますよ!

掛軸を巻いていき、腰ぐらいから胸のあたりにきたら、左手で掛軸を押さえ反対の手で矢筈(やはず)を持ち、掛軸を床の間のフックから外します。

 

持ったまま、テーブルや畳の床などにゆっくり置きます。その方が安全です。

掛軸を床などに置いて、絵の書いてある部分に薄葉紙をはさめば完璧です。

 

湿気で本紙(絵の書いてある部分)へのシミ防止のためです。

新聞紙とかは駄目ですよ!

 

掛軸の上部に2本の風帯(細くて長い帯)を折り畳みます。右の風帯は左に折り曲げ、左の風帯は右の方に折り曲げます。

 

 

右の風帯はOKですが、左の風帯のように掛軸といっしょに巻かないようにして下さい。

ここがポイントです。

 

これをしないで、いっしょに巻いてしまうと来年、風帯が内巻きカールみたいに丸くクセがついてしまいます。

桐箱に入れる準備

 

風体を折り畳んだら最後まで掛軸を巻き、掛けひもをまいていきます。


白画用紙の当て紙は掛けひもを巻いたとき、跡が付かないようにするための紙です。

 

 

掛けひもを手前から奥へ約3回転させて下さい。すると約30cmぐらい余りますから。

だんだん左の方に寄ってくるように。

 

※注意

強く巻かないでくださいね!

掛軸に 巻き跡がつきますから。

 

ちょっと写真ではちょっと見づらいと思いますが、約30cm残った掛けひもを左の固定ひもの間に通します。

軽く引っ張っていて下さい。

(本当に軽くです。)

 

軽く引っ張ってもらっているひもを右の方に移動させて、今度は右の固定ひもの間に通すように輪を作ります。

 

 ズームアップ! さらに余った部分で輪を作り、左の固定ひもの間に通します。すると、ひらがなの『へ』の字が出来上がります。

桐箱に入れます。

紐を結んだ掛軸を桐箱に入れますが、桐箱の向きによって掛軸と桐箱の間に少し隙間ができれば、OKです。その隙間に作者の短冊や防虫剤などを入れます。

 

茶塗の塗箱をちょっと出すだけで、桐箱を出し入れできます。出す時も全部、塗箱を出す必要もありませんよ。

 

簡単なお手入れ

左の写真の『防虫香と薄葉紙のセット』が納品時に付属されていますが、薄葉紙は桐箱の寝床に使います。何年ヶ後に底に溜まった湿気を掛軸に浸透させないための取替用の紙です。 (防虫香は次の年に使えるよう、密封処理してあります。)

これからもお役立ちページを増やしていく予定なので末長いおつきあい、よろしくお願いします。