花イメージ

行ってきました。節句の旅

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   モザイクの理由

 

僕がサイトで紹介したいというと、『注文がきても年間に造れる数が決まっているから』と言われ、顔にモザイクを入れることで了解してもらいました。
もう一つ、性格がとてもシャイな職人さんです。

江戸甲冑の職人さん

かぶっちゃいました かぶっちゃいました。

 

僕がかぶっているのは桃山時代ぐらいの兜鉢で材質は鉄製です。一見ヘルメットみたいですけど、これで戦に行ったと思うとぞくぞくしちゃいました。かぶった感じは丸顔の僕にジャストフィットで軽いし、痛くもありませんでした。伊達政宗公の六十二間兜によく似ています。

具足を装着してみた この履きごこち、最高!

 

こちらも同時期の脛当(すねの防具)と足の部分(名称不明)を無理を言って履かせてもらいました。わらじと違い足の甲の部分が露出してないので、重そうだったが足袋を履いている感じでとても軽快でした。400年経っているのにこのツヤ。

こちらの会社では各地に所蔵されている名品を参考に何百年前の甲冑の材質、行程、形を伝統的な技術で機械にたよらず、制作されています。

漆を塗る専務 量産されることのない確かな技術

 

右の写真の人がこの会社の専務で自ら制作をしておられる鈴木先生です。
僕が作業場をのぞくと、心良くなんでも教えてくれます。この時は漆を塗る下準備の最中で邪魔にならないよう隅っこで作業を見ていました。

乾燥している小札 何度も繰り返される小札

 

小札の漆塗も専務さん自ら手がけ、漆を塗る前に胡粉塗から始まり何度も漆塗が繰り返される。
右の写真は下地を塗って乾かしているところ。最後に金箔を箔押するのですが飾っても見えない裏に施すんですよ。
超、贅沢な逸品になります。

和紙小札以外な材料の和紙小札

 

小札は兜の主要の材料造りで、右の写真は和紙を使用し小片を一枚一枚寸分の狂いなく横に長く継ぎ合わせていきます。小札一つづつ 穴を空けていき、最終的に糸を通して兜になります。

鉄板をギコギコ兜の鍬形はのこでギコギコ!

 

皆さんも兜を見る時、まず目にいく箇所といえば角(鍬形っていうんですけど)の部分ですよね?
あの角はてっきり、金型で機械でカットしてると思ってたんですけど、実は糸のこで手で刳り貫いているんです。
これがうまいんですよ!
これを見れただけで収穫ありって感じでした。

鉄板をハンマーで一枚の鉄板から部品を形成

 

甲冑はたくさんの部品から成形されてますが、私が『この部品は外注ですか?』って馬鹿な質問をすると返ってきた答えがこの一言。

『鉄板さえあれば、全部 形にしちゃいますよ!』って、この作業を披露してくれました。

 

先日はお忙しい中、ありがとうございました。

近年は金型やロストワックス法などの、機械で形成する兜が大半をしめてますが、日本伝統の甲冑技術を無くさないためにも、お客様に帯する説明に力を入れていこうと思う旅でした。職人のみなさん、ありがとうございました。