仙台宮城インター下車、国道48号線を経て、仙台城三の丸跡に美術館があります。坂道を5分登れば、仙台城本丸の展望台に着きます。
なんと瑞鵬殿発掘した際に遺骨なども出て、DNA鑑定もしたそうですよ。血液型は『B』型だそうです。
えへっ、私といっしょ。身長は160cmですって!
これは三日月前立を見て、間違いなく右利きですよ。左利きだったら、刀を振り下ろす時 前立が邪魔で仕方ないです。学芸員さんも、うなづいていました。
雪国の北陸生まれ(この頃、雪は降らない)なものですから、どこか旅を計画する際はすぐ暖かい南方面を選んでしまいます。
前回の山形県米沢市の旅で東北の良さを知った私は、休日ETC割引という武器を使い、奥羽山脈を北上し(ただの東北自動車道)奥州進攻することにした。
ずばり任務は仙台市博物館の伊達政宗公たる武将を調査すること、次に仙台名物「牛タン定食」を味わう事だ。
昔のヒット曲で「青葉城恋唄」がありますが、まさか仙台城の雅称が青葉城とは知りませんでした。
高いビルが立ち並び、車の量も多く さすが100万人都市です。しかしゴミゴミしている印象はなく「杜の都」というだけあって道路の両側や中央分離帯には街路樹(ケヤキ並木だと思う)が植えられ、木々の葉の間から漏れる光が清々しい町でした。でも藩主はみんな高台の見晴らしがいい場所を選びますね。うらやましい。
仙台名物「牛タン定食」は仙台市民の方に聞くと、JR仙台駅の中に「牛タン通り」を教えてもらい、1.5人前の「牛タン定食」を頂きました。焼肉屋の薄い牛タンしか食べた事がないので、分厚く歯ごたえ十分でご飯もおかわりしました。一つ、言わせてもらうならば、これだけボリュームがあるのでタンスープではなく、仙台のみそ汁と漬け物が付いてれば文句なしのご当地定食でした。
右の仙台市博物館に車を置き、山道を歩いて くねった道を登ると本丸跡地に到着します。といっても急な坂道ですよ!ふくらはぎがパンパンになりますから。
右の写真が最後の右カーブで、北側の石垣で最高17mの高さがあるそうです。戦になり、石垣を登ってくる敵に鉄砲で応戦するらしいが、ちょっと忍者になった気持ちで手を掛けてみましたが、足は隙間に入りません。下から見上げると、ほぼ垂直で、甲冑を着ては登れないでしょう。
本丸北側の石垣は50年程前から凹凸ができ、平成9年から修復工事が始まりましたが今の石垣の内部から1616年と1668年の両地震で被災したと思われる石垣の層が見つかったそうです。ほぼ長方形に砕石加工した切込接方法の石垣は横目地が一直線ですが政宗公造営の時はどうだったのでしょう?
甲冑が現存しているだけに細部まで忠実に制作してありますね。
あれから東日本大震災がありましたが、騎馬像の細い部分なんか亀裂が入らなかったのでしょうか?すごい揺れだったので心配です。
昭和16年に太平洋戦争で神社金属類回収令により台所の鍋からお寺の鐘まで徴収されました。
もともとは、この胸像は宮城県出身の彫刻家 小室達さんが制作した騎馬像でした。戦争で全て溶かされるはずでしたが、戦後この姿で発見されました。
今は仙台市博物館のひっそりとした裏庭に立っています。国の命令でしたが、当時の溶解担当だった人が政宗ファンで、こっそり隠して溶解の難を逃れさせてくれたのかもしれません。あっぱれです。上の写真の騎馬像はこの胸像の二代目となりました。
さて一番のお目当ての仙台博物館です。玄関はガラス張りで木々がガラス越しに映し出され、森の美術館っていう感じです。
私は美術館などに来ると、ほとんど学芸員さんに説明をお頼みします。へ〜!という小さな感動を期待して。
美術館は写真禁止なので、こんな感じという程度の画像で勘弁してください。甲冑の横にあるのは『陣羽織』と言って甲冑の上から羽織ります。すごい派手!水玉!です。逆に可愛いって感じ。
学芸員さん情報によると、甲冑の胴あたりに鉄砲跡があるらいいです。確かに直径5mm程度の穴が空いていました。貫通して見えましたが、無事で何よりという事で。私が見る限り、鉄板の厚みは2mmぐらいあり重さを聞くと20kg以上ということです。他に瑞鵬殿から発掘された錆だらけの同型黒漆五枚胴具足もあるそうです。(画像なし)
家臣たちも これによく似た甲冑を着ていたそうなので、威圧感ばりばりの不気味な集団ですよ。ちなみに政宗の愛馬も黒毛だって!井伊家の赤に対抗して黒にしたりして?
あとその当時の仙台城の模型がありましたが、天守閣がないんですよ!徳川家康公に常に監視されていたので要塞にさせてもらえなかったという説と築城 1601年、関ヶ原が終わって戦が無くなり天守閣の必要性が無くなったという説だそうです。敷地内に平屋級の建物が7,8棟集合している感じです。
60代半ば過ぎの男性の学芸員さんへ!この他にも当時の生活や敷地のお話など、いろいろ教えて頂き、ありがとうございました。営業にも使わせていただきます。